暖冬と庭の植物
暖冬
豪雪地帯の方には申し訳ないのですが、今年はどちらかというと暖冬のようです。
私の住んでいるお茶と蜜柑県は特にその傾向が強くて今日などは日差しが4月のよう。
隅の日陰でこの温度。リビングでは窓を開けて風を入れているほどです。
ハゴロモジャスミン
何度か当ブログでも書いている我が家のハゴロモジャスミン。
1月からピンクの・・・蕾らしきものを形成しはじめました。
これ↓は今日の蕾(?)。どう見ても葉じゃなさそうです。
ハゴロモジャスミンは開花が4月ごろからのはずですが、このままだと2月中に蕾が熟してしまいそうです。桜の花とジャスミンの香りが一緒に楽しめたら・・・いや、やっぱり変だな。
長年ジャスミンを育てていますが、こんなのは初めてです。オーストラリアでは酷暑、米国では極寒、何だか地球が不穏ですね。
それとも今まで蕾を見落としてきたのかな?
ニチニチソウ(Catharanthus roseus)
やっぱり去年の春に種をまいたニチニチソウ、去年の酷暑でほとんど芽が枯れてしまい生き残ったのは1本だけでした。これも外で冬越しして花を咲かせ続けています。今は蕾が次の開花を待っているところです。
お茶県は夏は暑い、いや熱いですが基本気候がとても穏やかです。そのせいか一年草とされる草も多年草のように通年茂るのが当たり前のようになっています。
今wikiで調べたら、ニチニチソウはキョウチクトウ科で本来は小木、「木」なんですね。知らなかった。
昔家にもキョウチクトウの木が生えていて、華やかな花が好きだったのですが切られてしまいました。
キョウチクトウの木は毒があるから注意とよく言われます。今調べたらアルカロイド系の成分を含むとか。
ニチニチソウも「ピンカアルカロイド」という毒にも薬にもなる成分が含まれています。
同じ科に属する植物同士、見た目は全然違うのに意外な共通点があったりして、つくづく面白いと感じます。
ダイソーの種
スターチスは花がもともとパサパサしていてドライフラワーにしても色が褪せません。小さい頃に育てた時も、咲いた花を摘んでガラスの小瓶に入れてずいぶん長い間宝物のように持っていました。
忘れな草は名前に入っている「な」の位置にずっと疑問がありまして、調べたら「忘るな」が転用した説が有力とか。
そういえば「走るな」「騒ぐな」とか、日本語は動詞の終止形の最後に「な」をつけると禁止の意味になりますね。
植物の名前と言葉もひとの生活の中に知らないルーツや関係が色々あって、調べると楽しいものですね。
金柑甘露煮とばーちゃん
金柑が美味しそうだったので
スーパーに立ち寄ったら、ひときわ目立つ鮮やかなオレンジ色の金柑が店頭に並んでいました。
蜜柑を小さく丸くしたような可愛らしい金柑は冬の風物詩。久しぶりに買って甘露煮にすることにしました。食べれば風邪にも良いと聞いたことがあります。
ステビア使用、って肥料としてステビアを鋤き込んでるのかな? ステビアは甘味料ですが、どういう目的なのか知りたくなります。
甘露煮に
今までは適当に下茹でして砂糖を足してたのですが、レシピサイトをお手本に作ってみることにしました。
洗って、ヘタを取って、皮に包丁を入れて・・・3分くらい茹でてからたっぷりの水に漬けてアク抜きするんだそうです。皮には放射状に包丁を入れるとありましたが面倒くさいので4筋しか入れませんでした。
下茹でして
水に晒します。渋みと苦味を抜くために数時間くらい漬けるとよいらしいのですが、私は金柑のほろ苦い味が好きなので最低限の1時間にしました。
改めて水を足し、砂糖を加えて煮詰めました。
味見したところ、ちゃんと皮に包丁を入れてアク抜きしたおかげか、いつもより皮が柔らかく、丸い味に出来上がっていました。やっぱりテキトーはいかんのですな・・・
ばーちゃん
困った
うちのばーちゃん=義母なんですが、とにかく「誰か悪い外の人が家に入ってくるのではないか」という疑心暗鬼が強いのです。すべての見慣れないもの、聞き慣れない要素が「悪い人が来る」に集束します。
先日も家の近所で何かイベントが催されたようで、リュックを背負った大勢の人たちが家の前の道路を通りすぎていくのを見かけました。
私なんかは(あーハイキングイベントでもあったのかな〜)と思っただけですが、ばーちゃんはもう、たくさんの人が通っていくだけで血相を変えて「何かあったのかしら!」と不安がるのです。
人がたくさん通っていくと言ったって、お子さん連れの家族も多く、みなさん和やかに談笑しながら歩いていくのですから、ダークな要素など微塵もありません。
『老人の取扱説明書』
何でも無いよ、楽しいイベントでもあったんじゃない?となだめました。
こういうことが続くので、どうしたものかな・・・😞と考えていると、現役の医師が書かれた『老人の取扱説明書』という本があることを知りました。
評判がよかったので買って読んでみました。身も蓋もないタイトルですが、内容は筆者のお医者様がきちんと患者さんに向き合ってこられたのだろうと思わせるものでした。
経験則でなんとな~く知っていることもありましたし、筆談などもばーちゃんに説明する時は大きいホワイトボードを使っているのでもう実践していましたが、改めて文字できちんと解説されると特に重要なポイントが分かったといいますか。
「間違いを指摘するのは一見正しいようだが相手を追い詰めてしまう」
「ネガティブな発言は封じるのではなく簡単な仕事をしてもらって自信を持ってもらう」
「何度も同じ話をしてあなたが怒ると、話を繰り返したせいで怒ったのではなく、『理由はよく分からないがあなたが怒った』とインプットされてしまう」
「嫁の話だけ聞かないのは、意地悪ではなく、年をとると女性の高い声の音域が聞き取れなくなるから」
思い当たることが多くて、ああ・・・orzとなりました。私が本を読んだからといってばーちゃんの行動が穏やかになるわけじゃないのですが、普段のモヤモヤが文字にされたことで得心がいって、私の側の対処法がちょっと増えたかな。納得するってのは気持ちとして大事ですもんね。
年齢を重ねた時のイロイロの予防法も書かれていたので、私も今から実践しておこうと思います。
海外通販が好き
個人輸入
海外の通販が好きで、時々利用します。
最近よく使うのが中国のAliExpress。最初は(大丈夫かな・・・)とこわごわ注文していましたが、ほぼちゃんと届くことがわかってからは衣類を中心に買っています。
届かなかったのが1回、使ってみたら一瞬で壊れたのが1回、商品に小傷があったのが1回、コートが写真では3つボタンだったのに現品は2つボタンだった・・・とトラブルもありましたが(今書きだしたら結構多い)、先日気づいたら、鞄やリュック、コートなど外着の大半がAliExpressでした。とにかくお安く、品質も悪くないのです。
PAST TIMES
海外通販を使う理由がもうひとつあります。身の回りにはないエキゾチックな雰囲気の品物がとても好きなのです。
初めて私がおっかなびっくり海外通販に挑戦したのが英国の『PAST TIMES』でした。
突然海外からパンフレットが送られてきた時はびっくりしましたが(どこから私の住所がわかったんでしょう?)、ページを開いたら素敵なものばかり。タイトルどおり、アンティーク調の製品が揃っていました。
残念ながら2012年に会社が破産したようで、サイトも閉じてしまいましたし今は買えません。再開してくれないかな。
中の写真がきれいすぎて処分できないまま取ってあったカタログです。一時期は日本にもコールセンターがあったんですね。
『Remember When』『The 1930s SCRAPBOOK』『WILLIAM MORRIS』などの懐古的な本を何冊か買い求めました。海外から包みが届いた時はワクワクしたなあ。
本の中身はこんな感じで、昔のデザインが一周して新鮮でキュートで見ているだけで胸が踊ります。
これもPAST TIMESで買いました。英国のデザイナー、ウィリアム・モリスによる壁紙「苺泥棒」から一部を切り取ってペーパーウェイトにしたもの。こんな可愛い泥棒なら歓迎かな?
隔世の感、感無量(笑)
PAST TIMESも注文から届くまで1ヶ月以上かかったかな。
今はサプリメントサイトのiHerbや米国Amazonもネットから注文後大体1週間くらいで手元に届きます。私が学生の頃は、書店を通して海外に本を注文したら日本に届くまで半年以上かかりました。今じゃ日本のAmazonにkindle版があればものの数十秒で手元にダウンロードできるんですもんね。
ヤマトさんや佐川さんなど流通の担い手に感謝感謝、テクノロジーの進歩に驚嘆です。
文具パラノイアによる万年筆カートリッジ考 2 & ibisでお絵かき
筆記具とタイピング
懲りずにペンのインクカートリッジについて書きます😅
すみません、興味のない方は読み飛ばしていただければ。
今の時代、長文を書いて推敲するにはPCを使う人が多いでしょう。
娘なんかを見ていても、デジタルネイティブ世代はPCでレポートを書くのが当たり前のようです。
確かにキーボードでタイプするほうがペンで書くよりも早いですもんね。
でもやっぱり力の入れ具合位を無意識に調節しながら書くペンも捨てがたいと思うのです。バーチャルCGがいくら進歩しても、実際の空間の中で五感を使って体験するのとは雲泥の差があるように。
エルバンボールペン
ボールペンタイプの筆記具は、店頭で買ったインクの色そのままを使うのが普通です。
しかし、このエルバン社のペンはペン先はボールペンなのに好きな色のインクを入れることができます。
先端はこんな感じ。
万年筆のカートリッジをはめ込んで使います。
私が持っているのはインク瓶から直接インクを吸い上げる「コンバーター」というパーツがついているペンです。カートリッジも使えます。
コンバーターを外すとこんな感じ。
右のねじねじ部分を回してインクを吸い上げます。
最初、このインクを入れてみたのですがボールが回らず線がかすれてしまいました。インクが悪いわけではなく相性の問題ですね・・・
エルバン社のヴィオレ・パンセという紫色のインクにしたらスムーズに書けるようになりました。ボールペンの先端構造の性質上、顔料系ではなくて軽やかなテクスチャーのインクと相性がよさそうです。
線を引くとインクが乾いていくにつれて赤っぽい紫からふーっと落ち着いたスミレ色に変化していきます。この変化を見るのも好きなのです(これだからオタクは・・・😩)
violetteはフランス語で紫、スミレという意味です。英語のvioletですね。
花の色がそのまま色として言葉の中に定着した、昔の人の言葉の感覚って素敵だなと思います。
使えるカートリッジ
前回の記事で書いた
モンブランにも合う「?」のカートリッジが適合します。OHTO社とダイソーの「11万年筆専用」インクははまりませんでした(ダイソーの万年筆も2種類くらいあって、カートリッジが違うので気をつけないと、です)。
この「?」カートリッジはどのメーカーなのか・・・
ペリカンのカートリッジを買ってみました
ヨーロッパで有名なメーカー、ペリカンのカートリッジを買ってみました。6本500円、けっこういいお値段です。
モンブランに押し込んだらあっけなくはまりました。ということはエルバンボールペンにも使えるはず。
OHTOカートリッジは押し込んでも手が汚れるばかりではまらなかったのに。私の万年筆はOHTO社さんのと相性が悪いんでしょうか。個体差なのかなー。
iPadのibis
つらつら書きましたがデジタル文房具も便利には違いありません。ibisというアプリをiPadに入れて紫系のパンジーを描いてみました。基本的な使い方がようやくわかったので、次はもう少しリアルに描き込んでみようと思います。
チア栽培2年目
チア(学名:Salvia hispanica)、シソ科アキギリ属の一年草
シソ科なので基本元気で育てやすい植物です。シソ科らしい唇形花を咲かせます。
チアの種収穫、2年目
一昨年ダイソーのチアシードを育て、種が取れるところまでいきました。
去年は自分では種まきをせず、こぼれた種が発芽したものを鉢に植え替えて育てました。酷暑のせいで背もあまり伸びず(それでも私と同じくらいの背丈になりましたが)、花が咲く11~12月には下から3分の2くらいまで葉が落ちてしまっていました。
去年、晩秋~冬にかけて咲いた花です。
とても愛らしい紫色です。
一昨年分のチアシードは穂がすっかり茶色くなるまで待っていたら種が全部こぼれてしまいました。
そのため、今回はちょっと早め、まだうっすら緑色が残っているうちに穂を収穫しました。
手でもんでみると、独特の模様を持った種がぽろぽろこぼれてきます。チアの香りについてはあまりどこでも書かれていませんが、さわやかなハーブらしい甘い香りが指につきます。
接写してみました。
4本しか育たなかったのですが、けっこう種が取れました。春に蒔いてみます。今年は思い切って大きな鉢を使おうと思います。
種、本当に小さいのですよ。1mmくらいです。こんな小さな体から2m近い植物が育ち、しかも1本の株から何百という種が取れます。すごいパワーだなと感心せずにいられません。
種子の保存庫
先日、テレビ番組の『世界ふしぎ発見』でノルウェーの極寒の地に「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」という種の貯蔵庫があることを知りました。
不測の事態が起きたときのために人類に必要な種を冷凍保存しておくのだそうです。雪に覆われた永久凍土の中に貯蔵庫があって、何十万種類の種が保管されているとか。聖書のノアの箱舟の話かSF小説のようですね。
英国のキュー王立植物園でも確か似たような種子保存計画を行っていたような(キュー植物園で働けたら幸せだろうな・・・)。
こういうプロジェクト、もっとあちこちで進めればいいのにと思います。
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キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン―英国に集う花々
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実際のチア栽培経験のないライターさんによるキュレーションサイトへの当記事の無断転載・内容の利用・引用は固くお断りいたします。
ミルラでハンドクリームを作る
簡単なクリーム作りにお付き合い下さい。
先日、ミルラ樹脂にアルコールを注いでみました。
いい具合に香りが移ったようなのでテスト的にハンドクリームにしようと思います。
トレーの上は先日作ったミルラ&アルコールの瓶、イランイランとラベンダーの精油、小さいクリーム容器です。
ミルラの香りに何を合わせようか迷った末、フローラル系でまとめることにしました。スタンダードにラベンダーとイランイランを加えます。
ラベンダーといってもメーカーや産地によって香りが全然違うのですよね。以前買った安価なものは青臭くてヘアトニックのような香りでした。それはそれで嫌いではないのですが。
イランイランは濃厚で甘い香りです。ジャスミンと似ていると記されている本もありますが、ジャスミンの花を直接嗅いだことがあれば絶対に間違わないよ・・・。
入れすぎないよう気をつけます。
ベースはひまし油にします。ひまし油自体に独特の匂いがありますが、精油を加えちゃうと不思議に気にならなくなります。
本当はちゃんと耐熱容器を使って湯煎するほうが良いのですが、今回は少量なのと面倒くさいのでクリーム容器に直接オイルを入れ、蜜蝋を二粒入れます。蜜蝋は固める力が予想以上に高いので控えめに加えます。
耐熱ガラスカップに水を少量はり、クリーム容器を入れて・・・電子レンジで加熱します。ちょっと危険な方法ですね。
中身が油そのものの状態なので10秒加熱しては様子を見る、を繰り返します。加熱しすぎると突沸とか起こすかもしれないのであくまでも慎重に。
溶けました。
ラベンダー3滴、イランイラン1滴を加えます。
ミルラのアルコール液を足します。アルコールだからか分離することなくオイルに混ざってくれました。透明なオイルに液の色が付きました。
まぜまぜ・・・
冷えて固まるのを待ちます。
蜜蝋を控えめにしたせいか、ゆるめのテクスチャーになりました。
出来上がったクリームを手に塗ってみました。トップノートとしてラベンダーが来て、じわじわとミルラが残ります。ちゃんとミルラの香りが生きててよかった。
天然の香りは何層にも重なった複雑な感じがするのでやっぱり良いです。
ミルラ樹脂の香り
ミルラ樹脂
万年筆はちょっと置いておいて、ミルラ樹脂について書こうと思います。
先日、生活の木というショップでミルラの樹脂を買い求めました。
袋には「没薬」と書かれていますが、アロマセラピーの精油名としてはミルラのほうが一般的だと思います。
wikiによるとミルラはムクロジ目カンラン科コンミフォラ属(ミルラノキ属)の各種樹木とあります。
袋には学名がありませんでしたが、生活の木さんで販売されている精油がCommiphora myrrhaなのでこれではないかと・・・Commiphora myrrhaが一番上質な精油が取れるということなので、そうだといいなあ。
精油のほうはすごくすごくお高いので手が出ません。10mlで6048円です。ショップで気軽に手にとったものの、値段を見てそーーっと棚に戻しました。その点樹脂なら20gで324円。
開封して香りをかぐと、エキゾチックで不思議な甘い匂いがします。どこかでよくかぐのに、確かに記憶にあるのに、それが何だったか思い出せない香りです。何だろ、お線香の香りかな? フランキンセンスと似ていますが、やっぱり違う・・・
接写すると琥珀のようできれいです。
液体として使いたい
この香りを他の香りとブレンドしたいのです。しかし樹脂のままでは無理があります。なので無水アルコールに漬けて香りを抽出してみます。
アルコールを注ぎながら(私は何かと言うとアルコール漬にするな~)と微妙な気分になりました。
けっこう夾雑物がありますが、飲む訳でもないのでよしとします。しばらく漬け込んで様子を見ます。
オリエンタル系の香り、パチュリや同じムクロジ目カンラン科のフランキンセンス(乳香)と合いそうな気がします。蜜蝋と無香のオイルで練香なんかにするのもよさそうです。