ナガミヒナゲシと南天
ナガミヒナゲシ
道路脇や建物を取り壊して更地になった空き地にの所々にオレンジ色の花が咲いています。もっとも盛りはすぎて現在は種がたくさんついていますが。
姿形から明らかにケシの仲間ということがわかります。でも、禁止されているケシ類ではありません。
可愛い芥子坊主。
熟すと芥子坊主の上がまるで蓋のように取れて、中から食卓塩のように多量の小さい種がこぼれてきます。自然が作ったものとは思えない形状で、見るたびに感心します。
愛らしい色と花姿とは裏腹に、ナガミヒナゲシは爆発的な繁殖力から駆除対象になっているそうです。
十数年位前かな・・・愛らしいオレンジ色のこの花の存在に気づいたのは。娘が芥子坊主の蓋を外して種をこぼすのが好きで、「お塩みたい」ところころ笑っていた思い出があります。ただ観察していますと、確かに一時はあちらこちらに増えていたのですが、今はそれほど株の数は多くありません。在来の草に混ざって程々の勢力を保っている程度に収まっています。
駆除するほどでもないんじゃないかなと思っています。不思議ですね、雑草の勢力版図も移り変わりがあって、それぞれ譲り合ったり、勢力を縮小してさり気なく定着していたりします。
ナガミヒナゲシが落ち着いた今、近所で増えているのがアカメガシワです。
これは木で結構大きくなるのでちと困り物です。側溝脇やちょっとしたアスファルトの隙間はもちろん、うちの庭にも生えてきました。実を鳥が好むらしいので、鳥が仲介役になって増やしているんでしょう。
南天
庭には南天が生えています。これも鳥の落し物から芽が出て大きくなりました。
これは去年の写真。鮮やかな赤い実が美しいです。
南天の実は「南天のど飴」があるように咳止めになるんですって。南天の実に含まれるアルカロイドが効くとか。植物の有効成分ってアルカロイド系が多いですね。そういえばトリカブトの毒もアルカロイドですね。
小さい頃、実家の南天の実を砂糖で煮てエキスを作ったなあ・・・って、私小さい頃何やってたんですかね。だから変人扱いされたのかなあ(笑)
南天は花を咲かすためだけに花柄が伸びるみたいです。
茶色い左側のが去年の花柄で、右の白い蕾が線香花火みたいについているのが今年の花柄です。去年の枝にもう一度花がつくってことはないみたい。面白いですね。
今年も赤い実がなって小鳥がたくさん来ますように。