2液式レジンの色付け&顔料使用 実験 2
2液式レジンと白色顔料
2液式レジンに「アクリル絵の具の白」と「酸化チタン製の粉末白色顔料」「通常販売されているネイル」を使って着色してみる実験です。
前回は透明なプラカップにそれぞれサンプルを作ってみるところまで、でした。その後急に忙しくなって1週間ほど放置してしまうことになったのですが、そのおかげで硬化時間をたっぷりと取ることができました。
カップの横から眺めてみます。
「ア」と書いてあるのがアクリル絵の具、「粉」とあるのが粉末白色顔料です。
↓アクリル絵の具はけっこう均一に混ざっているように見えます。
↓粉末白色顔料も割りとムラが見えません。
↓ネイルも、1日ほどたった時点では固まり方が遅かったのですが、きっちり固まっています。実験とはいえ、もっときれいなマーブルにすればよかったな・・・。それとせっかくだから白いネイルにすればよかった😩
いずれもちゃんと硬化していました。アクリル絵の具もいけそうです。
●カップから出してみる
透明カップから出してみました。プラスティックの素材にもよりますが、これはレジンが貼りつかない素材だったようで、きれいに抜き出せました。爪楊枝は入れたまま硬化させたのですが、扱いにくいので折ります。「ア」と書いてあるのがアクリル絵の具、「粉」とあるのが粉末白色顔料です。上=表面から見るとあまりムラは感じません。
●裏返してみる
裏返して底の方を見てみます。アクリル顔料は割りと均一に色が混ざっています。粉末白色顔料のほうは・・・やっぱり粉が沈んでますねー。なんだか大福にまぶした片栗粉を思い出します😁
●光を当てて透かしてみる
↓アクリル顔料もムラが見えます。かき卵汁みたい。これは念入りにかき混ぜれば防げるのかもしれません。
↓いっぽう粉末白色顔料は・・・やっぱり多少沈殿してますね。でも蓄光塗料の時よりも分散してます。
●切ってみる
ノコギリで切って断面図を見ることにしました。
↓アクリル顔料
↓粉末白色顔料
どちらもあまり層状には見えません。手応えといい、色といい、お餅を切ったみたいでした。
まとめ
📌アクリル顔料は2液式レジンの不透明顔料として使えそう。ただし量が多いとどうなるかは不明。かき卵汁状態を防ぐため、よーーーく混ぜる方がよさそう。
📌粉末白色顔料は、薄いもの、薄くて下部が見えないもの、光に透けないものなら使えそう。
📌ネイルを混ぜても、時間をおけば割りと固まる。
書きながら思いついたのですが、チタンは金属としてすごく軽いのですよね。私もチタンのネックレスを持っていますが、つけているのを忘れるくらい軽いです。初めて手に持った時は金属というよりもプラスティックっぽい感じがしました。
比重を調べたところ
チタン:4.5(酸化チタンは不明)に対し鉄:約7.9だそうで、鉄より遥かに軽い。だから沈殿しにくいのかな? でもエポキシ樹脂の比重は1.16ぐらいらしいし、そうなるとクラッシュフィルムは沈みにくいことになるなー。原材料に入っている「分散剤」のおかげなのかな?
いずれにしても、粉末顔料を2液式レジンでうまく分散させるなら、すでに硬化したレジンの粉末を作っておいて、粉末顔料とともに液状のレジンに混ぜるしかないんじゃないかと思ってます。
いや、方向性がおかしいような気がしてきました。百均素材で何とかしようとしなければいいのかな? 2液式レジン用の不透明顔料ってあるんでしょうか。ご存知の方がいらしたら教えて下さい。