風景 industrial scene
インダストリアル萌え
工場の上に月が出ていた。
この時は辺りにもひと気がなかった。
インダストリアルデザインも結構好きなので、工場の建物やドアから垣間見える赤錆びた機械に萌える。
旋盤で削られた金属の、くるくる巻かれた削りかすも萌える。
最近流行しているスチームパンク系も同じ系統の好みだよね。歯車や無骨な機械系🔗にそそられる人は多いんだろうね。
これは通りすがりに撮った夜の線路。灯と無骨な鉄骨構造の取り合わせがなかなか・・・
遠い昔の思い出
古い工場や工場の壁に張られたトタン板を見ると、
小学生の頃に近所にあった廃工場を思い出す。もう昭和の、本当にずーーっとずーっと昔のことだから管理もすごく適当で、バラ線は張られていたもののあちこちで切れ、誰でも入れる状態だった。そこを通ると国道まで近道なので、大人も結構通り抜けたりしていた。
小学校の帰り道、友達と一緒に外れかけたトタン塀の穴を抜け、草ぼうぼうでところどころに水たまりがある敷地を通って工場内に入る。
廃墟だから当然なのだが、そこだけ時間が止まったような不思議な空間が広がっていた。薄暗がりの中、体育館ほどある躯体の天井近くにある窓から光が差し込んで、静かに舞うほこりが浮かび上がって見えたりした。
床には何かわからない白い結晶粉末の大きい袋が床に倒れて中身がこぼれていた。確か・・・「硫安」とか書かれていた。大事なことは覚えないくせにこういうことだけは記憶してる😓
たまに忍び込んだ先で顔だけ何となく知っている近所の子と出くわして、お互い気まずくなったりした。
昔は割と管理のずさんな廃屋や廃工場が近場にあった気がする。現在は防犯上の問題もあってきちんとセキュリティ対策が取られているし、子供も勉強が忙しいから興味を持ったりしないのだろう。
今から思うと、何て危ないことをしていたのかと背筋が寒くなる。一つ間違ったら事件になりかねない。タイムマシンがあったら、飛んで行って叱りつけたい気分だ。