メタリックなサナギ Metallic spined pupa
金色の棘を持つサナギ
棘(とげ)の部分が眼を見張るほどメタリック仕様になっているサナギ。 写真だと今ひとつわかりづらいのですが、ライブで見ると本当に金属光沢を放っています。
タマムシやカナブンなどメタリックな昆虫は少なくないのですが、なぜ棘だけこんな見事に金属っぽいのか・・・。
初めて見た時は(これはいったい何~Σ(゚д゚;))と驚きました。
ちなみにこれがサナギになる前の幼虫。
赤と黒で大きなトゲトゲがありますが、毒はないようです。
ここでは二匹寄り添っていて、すごくかわいい。
これはツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)という蝶で、温暖化にともなって日本を北上中とのこと。
去年一匹拾って育てましたが、羽化の過程も観察できました。蝶になる時、ぽたぽたと血のような液体を相当な量排出します。色も質感も血液そっくりなので見ている人間の方が驚きます。成虫が抜けてしまった後のサナギの棘は透明に変わり、金属光沢を失ってしまいます。
どうしてそうなるのか不思議で仕方ありません。