愛猫を送った時のこと
18年一緒に暮らした猫のこと
今日は20年近く一緒に暮らした猫の祥月命日でした。
子猫の時に手元に来て、以来、私が悲しいときもつらいときもずっとそばにいてくれた猫です。グレーの長毛種で美猫、まるで砂糖菓子のような愛らしい子でした。
性格は穏やかで懐っこく、一度、鍵をかけていなかった窓を自分で開けて外に出た時も、屋根の上から「にゃー(お外に出られたよーすごいでしょー)」と私に呼びかけてきた位です。
彼女のおかげで私はあまり遠出をしなくなってしまいました。長時間離れていると猫に会いたくて帰りたくなってしまうからです。
窓際に並んで網戸越しに夏の雨を見たり、
ストーブの前で熟睡する彼女の耳をつまんでみたり、
一緒に蚊を追ってみたり、
一緒に蚊を追ってみたり、
今思い出すと何だか夢のような時間でした。
忘れもしない2012年10月31日、私のそばの窓枠に乗って外をながめていた彼女が突然悲鳴をあげて転びました。
爪をカーテンに引っ掛けでもしたのかな、と抱き上げると、様子がおかしいのです。
眼の焦点が合わず、舌が口の横からはみ出ています。
え、え? と混乱しました。
その時が来てしまったのだと頭のどこかで分かりました。
人間に換算すると90歳位の年齢になっていましたから、ある程度の覚悟はしていました。
でも、朝もよく食べ、元気に鳴いていたのです。動作も普段通りでした。
多分、大きな発作のようなものを起こしたのだと思います。
私は顔の形が変わるほど泣きました。
彼女が苦しんだ時間が短かったこと、腕に抱いて見とってやれたことだけが救いでした。
ペットのお弔いをしてくれる所で一区切りつけたものの、しばらくの間は気を抜くと涙がボロボロこぼれてきてどうしようもありませんでした。
ペットのお弔いをしてくれる所で一区切りつけたものの、しばらくの間は気を抜くと涙がボロボロこぼれてきてどうしようもありませんでした。
9ヶ月後、どうしても猫のいない生活に耐えられなくなりました。家に帰ってきても脚にスリっと頭を擦り付けてくる存在がないとか、冬の寒い夜に布団の上に乗ってくる重みがないとか、一つひとつは小さい事なのですが、自分の日常の一部としてすっかり組み込まれていたことに気付かされました。
胸の奥にぽっかり穴があいてしまったようで、今から考えると明らかにペットロスを患っていたようです(さ中にある時は自分では分かりませんでした)。
胸の奥にぽっかり穴があいてしまったようで、今から考えると明らかにペットロスを患っていたようです(さ中にある時は自分では分かりませんでした)。
そこで、猫の保護活動をなさっている方のブログで猫を探すことにしました。せっかくならショップに行くよりも里親募集中の猫に来てもらおうと思ったのです。
そのうちに、天国に行った猫と同じ名前をつけられているキジトラの子猫が登場したのでした。
その子は一緒に保護されたきょうだい猫の中で最後まで里親が決まりませんでした。保護主さんのブログを読むと、どうも引っ込み思案気味の大人しい子のようでした。
「◯◯(名前)はまだいます」とコメントをつけられたその子の写真を見て、矢も盾もたまらなくなりました。もうこれはうちに来るために残ってくれているんだと思い、もらうことに決めました。
保護主さん宅で。スリム。 |
子猫の時は鼻が真っ黒だったのに、いつの間にか色素が抜けて現在はピンク。
首のくびれがない😂 |
家族曰く、キジトラの子が来てから私は元気になったそうです。キジトラは今日も元気にスーパーボールを追いかけ回しています。