金柑甘露煮とばーちゃん
金柑が美味しそうだったので
スーパーに立ち寄ったら、ひときわ目立つ鮮やかなオレンジ色の金柑が店頭に並んでいました。
蜜柑を小さく丸くしたような可愛らしい金柑は冬の風物詩。久しぶりに買って甘露煮にすることにしました。食べれば風邪にも良いと聞いたことがあります。
ステビア使用、って肥料としてステビアを鋤き込んでるのかな? ステビアは甘味料ですが、どういう目的なのか知りたくなります。
甘露煮に
今までは適当に下茹でして砂糖を足してたのですが、レシピサイトをお手本に作ってみることにしました。
洗って、ヘタを取って、皮に包丁を入れて・・・3分くらい茹でてからたっぷりの水に漬けてアク抜きするんだそうです。皮には放射状に包丁を入れるとありましたが面倒くさいので4筋しか入れませんでした。
下茹でして
水に晒します。渋みと苦味を抜くために数時間くらい漬けるとよいらしいのですが、私は金柑のほろ苦い味が好きなので最低限の1時間にしました。
改めて水を足し、砂糖を加えて煮詰めました。
味見したところ、ちゃんと皮に包丁を入れてアク抜きしたおかげか、いつもより皮が柔らかく、丸い味に出来上がっていました。やっぱりテキトーはいかんのですな・・・
ばーちゃん
困った
うちのばーちゃん=義母なんですが、とにかく「誰か悪い外の人が家に入ってくるのではないか」という疑心暗鬼が強いのです。すべての見慣れないもの、聞き慣れない要素が「悪い人が来る」に集束します。
先日も家の近所で何かイベントが催されたようで、リュックを背負った大勢の人たちが家の前の道路を通りすぎていくのを見かけました。
私なんかは(あーハイキングイベントでもあったのかな〜)と思っただけですが、ばーちゃんはもう、たくさんの人が通っていくだけで血相を変えて「何かあったのかしら!」と不安がるのです。
人がたくさん通っていくと言ったって、お子さん連れの家族も多く、みなさん和やかに談笑しながら歩いていくのですから、ダークな要素など微塵もありません。
『老人の取扱説明書』
何でも無いよ、楽しいイベントでもあったんじゃない?となだめました。
こういうことが続くので、どうしたものかな・・・😞と考えていると、現役の医師が書かれた『老人の取扱説明書』という本があることを知りました。
評判がよかったので買って読んでみました。身も蓋もないタイトルですが、内容は筆者のお医者様がきちんと患者さんに向き合ってこられたのだろうと思わせるものでした。
経験則でなんとな~く知っていることもありましたし、筆談などもばーちゃんに説明する時は大きいホワイトボードを使っているのでもう実践していましたが、改めて文字できちんと解説されると特に重要なポイントが分かったといいますか。
「間違いを指摘するのは一見正しいようだが相手を追い詰めてしまう」
「ネガティブな発言は封じるのではなく簡単な仕事をしてもらって自信を持ってもらう」
「何度も同じ話をしてあなたが怒ると、話を繰り返したせいで怒ったのではなく、『理由はよく分からないがあなたが怒った』とインプットされてしまう」
「嫁の話だけ聞かないのは、意地悪ではなく、年をとると女性の高い声の音域が聞き取れなくなるから」
思い当たることが多くて、ああ・・・orzとなりました。私が本を読んだからといってばーちゃんの行動が穏やかになるわけじゃないのですが、普段のモヤモヤが文字にされたことで得心がいって、私の側の対処法がちょっと増えたかな。納得するってのは気持ちとして大事ですもんね。
年齢を重ねた時のイロイロの予防法も書かれていたので、私も今から実践しておこうと思います。